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無配当を表題にした”掛け捨て”の医療保険
いま高齢者向け「医療保険」のシェア争いが、保険会社の間で激しくなっています。
その分、受け手側も十分な事前チエックの心構えが大切だと思います。
タイトルに気を引かれてうっかり契約してしまった、わがミステイク体験をご報告します。
(MAK)
●大方の生命保険は6~70歳で期限切れになるので、代替プランを勧められるのが普通です。
私がS生命さんからご提案いただいたのは「無配当新医療終身保険」(ドクターOK)でした。
S社さんとは長いお付き合いなのでさして内容を調べることもなく、勧められるままに毎月26,000円余り(年間約32万円)支払いのコースを申し込みました。
●しかし、この商品には意外な問題点がありました。
第一は、“無配当”の表現です。
配当は資金運用の結果として生じるものですから、「無配当」の商品名は“預託金の運用益は還付しない”意味なのだろうと、うかつにも私は思い込んでいました。
これがミステイクの出発点です。
●一方、気になっていたのは(ドクターOK)の内容です。
健康状態の“告知義務違反”で保障を拒否されるケースが頻発していると聞くにつけ不安を感じていた私は、契約の3ヶ月後、人間ドックで循環器系の新たな疾患を指摘されたのを機会に“契約解除”を申し出たのですが、営業所長を名乗る人から「契約成立後の疾患発見だから問題はない」と説得され、半信半疑のまま継続に応じてしまいました。
●今年3月、たまたまD社から満期返戻金の一部を充当した“払い済み”終身医療保険の加入を勧められ、こちらは直近の人間ドック診断書に基づく“正確な申告”をしたので、S生命さんの契約を解除することにしましたが、ここで始めてS社の保険が“配当”どころか、返戻金が一切無い「掛け捨て保険」であることを知ったのです。
●ご丁寧に3ケ所に付箋を貼って持参していただいた約300頁の分厚い約款書(表題写真)には、「保障を手厚くするため解約返戻金はありません」と確かに書いてあります。
また、「健康告知に違反が認められた場合は、2年以内に会社側が解約できる」とも記されていました。
●つまり私の場合、この2年間は健康であったのでトラブルはありませんでしたが、もし仮に循環器系の病気で入院した場合には、契約以前からの疾病として保障が拒否され、しかも支払い保険料は”掛け損”となる可能が十分にあったわけです。
●保険契約後の解約は8日間以内が限度で、それ以降は保障が実施されたものとして解約成立の日まで日割り計算で料金徴収が行われます。しかし、保険受託会社側は2年間にわたって”解約権”があのです。
チェックを怠ると契約者側はかなり不利な立場に置かれることが、約款書を読んでよくわかりました。
●念のため、勧誘を受けたときの「提案書」(写真下)を取り出して調べてみると、”保険会社の解約権条項”などはどこにもなく、“掛け捨て保険”である旨の記載は左下欄外部分(赤マーク)に小さく印刷されていました。

「提案書」のスペースは、メリットの説明で埋め尽くされています。
●結局今回は内容を十分に理解していなかった当方の手落ちとして、残念ながら旅行1回分、64万円をフイにしてしまいましたが、いまもって納得できないのが「無配当」をうたったこの保険のタイトルです。
●「無配当」の説明は約款書にもありません。
添付書類の中に「この保険の契約者は社員資格がないので、利益金の配当は行われない」という記述が1行ありましたが、それがこの種の保険でどれほどの重要事項なのでしょうか。
なぜ、 契約者にとって重要な“掛け捨て”の表示がなされず、“預託”を連想させる「無配当」が商品名になるのでしょうか。
契約時に質しておかなかったのが不注意でしたが、意図不明(?)のこの商品名には釈然としない思いが残りました。
●試みに、派手な宣伝をしている”通信販売”の保険説明書を取り寄せてみると、どの保険にも「積立型」、「貯蓄型」、「掛捨型」などの分類が明確に表示されているうえ、支払額もかなり割安の設定です。
何歳で、どのような保障を希望した場合、掛け金の額が幾らになるか自分で計算できる一覧表も付いています。
●われわれが在来の大手社に保険を依頼するのは、長年安全を委託してきた企業への信頼が前提にあるのですが、それにしてはこの “わかりにくさ”と、“デメリット表示の伏せ込み”は、一体何なのだろうと思います。
●高齢者は今後とも増え続けていくわけですが、こうした健康不安を抱える人たちへの”保険取り扱い”については、これを単なる商行動として成果主義の勧誘に巻き込んでいくことのないよう、十分な事前説明と慎重なご配慮を保険各社にお願いしたいと思います。
●なお蛇足ながら、「無配当」表示の理由と、”通販保険”のような簡潔な要点表記がなぜ大手社間では採用されていないのか、金融庁の見解を伺うためホームペイジ記載の質問コーナーに電話を入れてみたのですが、応答者として出いただいたのは業界関連団体「生命保険文化センター」の職員さんで、要領を得ることが出来ませんでしした。
2007年04月03日 11:56 | パーマリンク |TOPページへ ▲上へ
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コメント (8)
この機会に、一度保険証書の”再点検”をお勧めします。
今回の失敗に懲りて手持ちの保険書類を調べたところ、考えていた以上にたくさんの保険に入っていました。家庭や職場で別々に勧誘されて、加入したのだと思います。
一番困るのは、度重なる契約変更で内容がわからなくなっているケースです。60歳払い済みで終身保障の筈が、いつの間にか失効しているのもありました。
営業の方が替わっているので、経過がわかりません。保険会社にも個人記録はないということで、いま1件ずつ調べてもらっています。
保障漏れが多い”問題の特約”も、会社ごとに適用条件が異なり、かなり複雑です。一覧表にしてみましたが、細部まではとても記入しきれません。(適用外条項も結構あります。)
保険は自分でよく中身を調べて整理しておくべきものと、つくづく感じております。
Posted by: MAK | 2007年04月14日 16:37
日時: : 2007年04月14日 16:37
生保の不払い100万件!。今朝の新聞を見てあきれてしまった。MAKさんの不信感、まさに大当たりだ。
保険屋なんて勧誘は熱心だけど、肝心の保障は手抜き。脅して儲ける悪徳商法の典型だね。
放置していたお役所の責任は一体どうなんだろう。
「金融庁に電話したら業界団体の職員が出てきた」とあったが、もともと一般契約者の苦情など聞く耳をもたなかったのではないか。
”生活者保護”なんて調子のいいことをいいながら”搾取”する業界も監督官庁も、この機会に猛省して襟を正してほしい。
Posted by: 栄治 | 2007年04月14日 14:08
日時: : 2007年04月14日 14:08
平均寿命が80歳近くともなると、確かに高齢層は有力な保険市場だと思いますが、内容を明確にしない”勧誘テクニック”での契約獲得は問題がありますね。
自分の保険はどうなっているのかと調べてみたら、生命保険、傷害保険、ガン保険、医療保険に、、火災、地震、車両保険など、ずいぶんたくさん掛けてありました。
毎月の保険料は本当にバカにならない額です。
でも、医療保険だけをみれば夫婦二人分で月額16,000円程度。
通信販売もしている外資保険ですが、入院1日10,000円の給付があり、これで十分ではないかと思います。
提案があったら他の会社にも資料請求をして、十分に比較検討してみるのが一番です。
Posted by: SHIN | 2007年04月06日 16:30
日時: : 2007年04月06日 16:30
車もそうだけど、保険も通販のものは結構掛け金が安いよ。
netでも電話でも資料請求をするとすぐ送ってくる。
要点を整理して表示してあるから、内容がわかりやすいし、不明のことがあればフリーダイヤルで聞けばいい。
審査も簡単。なまじ変なセールストークがないだけましだ。
昔からの保険屋さんは、売り上げマージン制だろうから、「高齢者商品」だからといって特別扱いするつもりはないんじゃないかな。
Posted by: R.M | 2007年04月05日 19:16
日時: : 2007年04月05日 19:16
長い間に保険会社の書類がいっぱい溜まって、途中解約やら、払い済みやら、いろいろ勧められるうちに訳がわからなくなっています。
約款なんて貰っても見たことがありません。
ともかく複雑で、よくわからずにせっせと払っているばかりの思いがあります。
年32万円の掛け捨て医療保険はずいぶん高いようですが、一体どんな保障だったのでしょうね。
年をとると病気が心配になりますからだれでも保険を考えますが、掛け捨てだったらもっと費用の安いのがたくさんあるように思いますけどー。
Posted by: 菅原 | 2007年04月05日 17:54
日時: : 2007年04月05日 17:54
いくら2年間保障してあげたといわれても、われわれは今すぐ病気しそうだと思って契約するわけではないからねー。
第一、すぐ発病するような健康状態だったら、保険会社だって申し込みを受け付けなかったはずだ。
年32万円の契約なんか、うかつにする方もする方だが、「無配当」なんて良く意味のわからない商品名もうさんくさい。
2年で64万フイにしたといってもいまさらはじまらないが、高齢者っていうのは大体ひとがいいんだから、保険会社ももう少し”親切心”を持って欲しいと思う。
Posted by: S/Y | 2007年04月05日 16:19
日時: : 2007年04月05日 16:19
年を取ると誰でも多少は健康問題を抱えているものです。
契約の時に病歴などを詳しく聞かれると、つい「受けてもらいたい」心境になってしまって、デメリットを確認することなどすっかり忘れてしまいます。
それに比べると会社側の防御体制は、”難解な表現”や”読む気にもなれない約款”で見事に守られていますから、大抵はこちらの負けになります。
要は、事前に資料を取り寄せてまず疑問点を洗い出して、それへの回答を求めながら、自分のニーズと予算を対比して検討するのが第一ではないでしょうか。
勧誘を受けてその場で契約を決めるのは禁物だと思います。
Posted by: 健児 | 2007年04月05日 14:05
日時: : 2007年04月05日 14:05
保険は難しいね。万一のために掛けないわけにはいかないけど、こんなに払って結果はこれだけかと思うことも多い。
今回のMAKさんのケースは、セールストークを鵜呑みにしたのが悪いのだが、商品名の「無配当」表示は確かに問題があると思う。
2~30万を運用したところでたいした利を生むわけじゃないし、まして月払いの”掛け捨て”なら配当をだせるはずがないから、契約者が「無配当」イコール「預託」と誤認する可能性は十分にある。
保険会社も商売だから損しない仕組みでたくさん契約を取りたいのだろうが、もっと正々堂々と契約内容をハッキリ相手方に伝えるようにすべきだと思う。
Posted by: 吾朗 | 2007年04月05日 09:40
日時: : 2007年04月05日 09:40