"悲しくて、明るい"=話題の映画「母べえ」

友人の好意で、話題作「母べえ」の特別試写会に参加することができました。
遥か昔、第2次大戦時代の辛い辛い物語ですが、観客の流した涙に悔いを感じさせない、”悲しくて、しかも明るい”感動に満ちた映画でした。(MAK)


[写真映像について]
試写前に行われた山田洋次監督、主演吉永小百合さんのご挨拶も含めて、当日は写真撮影が禁止されておりましたので、以下の映像はインターネット上に公開されている関連サイトから、最小限の範囲で拝借させて頂きました。
Webへの転写が出来ず、プリントをスキャニングしたための不鮮明はどうぞご容赦ください。

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映画はご主人が”思想犯”として投獄された野上家を舞台に
展開されます。
子役の姉初子(志田未来)、妹照美(佐藤未来)の姉妹が、
とても可愛らしく、けなげです。

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戦争に反対するドイツ語学者野上滋を演じた坂東三津五郎さん。
逆境に耐える知識人のプライドを、全身で表現しました。

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準主役山崎徹(通称山ちゃん)に扮した浅野忠信さんは
私には初顔でしたが、なかなかの好演です。

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山田監督の時代劇「武士の一分」で、主人公の妻を演じた
檀れいさんが、お父さんの妹役で登場します。

檀ふみさんの妹さんかと思っていたのですが、なんと、宝塚出身の有名女優さんなのですね。


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吉永小百合さんは小学生の頃から映画界入りをしていたのに、
大検を取って早稲田に入学、好成績で卒業した努力の人です。

”母べえ”はこの人しかいないと山田監督が期待したとおり、
知性と忍耐力に満ちた「母」を見事に演じています。

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いまや”世界の山田”といわれるようになった山田洋次監督
の近影。(山田洋次の原風景Webより)

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山田洋次監督にはエンドーチェーン「日本の30人講演会」で
昭和57年1月、仙台にお出でいただいています。
当時50歳の監督。この頃は「ふうてんの寅さんシリーズ」が
絶好調でした。

「母べえ」は1/26(土)から公開されます。
いまから70年近くも前のことですから、遠い昔といえばそれまでなのですが、この映画は時代を超えて”戦争の悲惨さ”と”家族の絆の大切さ”を教えてくれる意味で貴重だと思います。

しかも、悲惨な時代を描くだけでなく、それを乗り越えていく”逞しさ”、”けなげさ”、”明るさ”が満ちているところに、観る人をホッとさせる救いがあります。

山田洋次さん脚本、監督の”テンポの良さ”も味わってください。
思わず涙を流してしまいますが、観終わった後には”すがすがしさ”が残るのではないでしょうか。


2008年01月20日 11:26 | パーマリンク |TOPページへ   ▲上へ

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コメント (9)

巴流:

私の中ですっかり風化してしまっていた戦時下の生活。
あの頃、日本中の母親が日々の暮らしに身をすり減らしていたはずです。
吉永さんの演ずる”母べえ”に昔を偲びながら、感謝の気持ちを新たにしたいと思います。

Posted by: 巴流 | 2008年01月22日 21:37

磯:

日本の映画界も質の良い作品をつくっていかないとファンが離れてしまう。
今回は名匠山田洋次、知性派吉永小百合のコンビで期待がもてるが、題材はどうかー。単なる回顧に終わらないことを祈る。

Posted by: 磯 | 2008年01月22日 11:26

吾朗:

僕は”母べえ”というタイトルがどうも気に入らない。
まして親子で食卓を囲む写真なんかをみると、もう中身がわかったような気がしてしまう。
つまり、わかりやす過ぎるということだろうか。
山田監督の作品にはいつも感心させられるが、黒澤明がもっていた”神秘性”に欠けているように思う。
興行面への配慮があるにしろ、もう少し予測を超えるレベルの高さがあっていいのではないだろうか。

Posted by: 吾朗 | 2008年01月21日 21:53

呉山人:

かってのサユリスト達はもうリタイア世代。
しかし、彼女はいつまでも若いなあ!!
悲惨な戦争を耐えて生き抜く母親役なんて、山田洋次監督がゆうように”彼女しか居ない”のかも知れない。
感激もいいけど、”泣けて”後は”爽やか”なんて、少し褒め過ぎじゃないの。

Posted by: 呉山人 | 2008年01月21日 19:29

AN:

山田洋次監督の近影と25年まえの写真、いずれも素敵です。
良い仕事を積み重ねてこられた年輪が、そのままお顔に現れているようです。
これからも沢山良い映画をつくって、賞もたくさん取っていただきたいと思います。

Posted by: AN | 2008年01月21日 14:56

碧:

「母べえ」のことは週刊誌で読みました。山田監督の思い入れ深い力作のようですね。
山田監督は「寅さんシリーズ」で売り出したので娯楽作家と思っておりましたが、「隠し剣鷹の爪」や「武士の一分」では黒澤明監督並の凄味がありましたし、今度は小津安次郎風の家庭ものと、まさに縦横無尽のご活躍振りです。
どの作品も必ず当るから、松竹さんにとっては”神様、仏様、山田様”でしょう。
懐かしい映画に会えると、楽しみにしております。

Posted by: 碧 | 2008年01月21日 10:54

峻:

檀れいさんって現代的美女なんですね。
「武士の一分」で見た、山形弁の質素で献身的な下級武士の妻のイメージが写真を見て吹っ飛んでしまいました。
芸の力とは凄いものです。きっとあの一作で山田監督に見込まれたのでしょう。
しかし、宝塚のスターにしては”檀れい”なんて芸名はずいぶん地味だと思いませんか。

Posted by: 峻 | 2008年01月20日 22:21

緑子:

「母べえ」、ずいぶん宣伝していますね。
ぜひ観たいと思っていました。山田洋次監督、吉永小百合主演と聞いただけで作品の中身が想像できるような気がします。
吉永さんはもう60前後になられるはずですが、相変わらずお若いですね。
三津五郎さんのご主人役もさぞかし素敵だと思います。

Posted by: 緑子 | 2008年01月20日 19:34

A.A:

食べ物の話ばかりと思っていたら今度は映画ですかー。
「母べえ」はわれわれ世代にとっては郷愁の作品だと思うけど、いまの若者たちはどう反応するのかな。
吉永小百合が大検をとって早稲田に入ったとは知らなかった。
最近のタレント入学生とは訳が違うところだね。
山田監督はこれでまたたくさん賞を取るのだろう。
”現代の黒沢”出現か!

Posted by: A.A | 2008年01月20日 18:18

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