殺生石と教傳地蔵  ~那須散策Ⅳ~

那須高原有料道路の入り口近くに史跡「殺生石」があります。
もともとは硫黄や熱湯などが噴出するいわゆる"地獄"だったところですが、今は川の上に架けられた長い橋(遊歩道)をのんびりと歩いて回れます。(MAK)


明るい日差しの中、見物の人たちが三々五々橋を歩いていました。


「殺生石」の名の由来は、石に化身して毒気を振り撒いていた"金毛九尾の妖狐"を、時の名僧が一喝で破壊した故事に基づいているのだそうです。
昔は硫黄、熱湯の噴出もかなり強いものであったらしく、この地を訪れた松尾芭蕉の「石の香や 夏草赤く 露あつし」という句が残されていました。

枯れた地獄よりも不気味な迫力を感じさせられたのはー、
河原に無数に並ぶお地蔵様の大集団”千体地蔵”です。


赤・白の帽子をかぶり両手を合わせた姿は一心不乱の
祈願を思わせ、みな立ち止まって見ていました。

地蔵群の一番奥まったところにひときわ大きなものがあり、
「教傳地蔵」の由来と書かれた札が立っていました。
親不孝をした法師が地獄の熱湯に呑まれて死んだ場所に
"不孝を戒める"地蔵を安置したとありました。

それにしても”千体地蔵”の由来がさっぱりわかりません。
さんざんnetを検索して資料を探した結果、「那須高原ペンション トラッド倶楽部」さんのホームページでその記事を見つけました。


なんと地元の石材業者さん櫛田 豊さんが千体の寄進を思い立ち、コツコツと作り続けてすでに700体あまりを完成させたというのです。
”一心不乱”の祈りの主はたったお一人だったというわけです。


「トラッド倶楽部」 (TEL 0287ー78-3512)さんのHPから
制作中の櫛田 豊氏の写真を拝借させていただきました。


2008年09月11日 18:20 | パーマリンク |TOPページへ   ▲上へ

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コメント (3)

秋人:

お地蔵さんというのは本来”可愛らしい”ものだけど、何百体もこうして並んでいると”不気味”ですね。
なんだか祈り殺されそうな気がする。
「殺生石」がただの枯れ河原になってしまったのを補うつもりでしょうかー。
孤軍奮闘の櫛田さん、ご苦労さまです。

Posted by: 秋人 | 2008年09月13日 20:22

菅原:

殺生石には昔行ったことがあります。
たしか硫黄の臭いとあちこちで水蒸気が噴出していたような記憶があります。
千体地蔵のようなものはなかったと思います。
観光名所ですからいろいろ人寄せの工夫もあるのでしょうね。

Posted by: 菅原 | 2008年09月12日 17:45

啓三:

「殺生石」の河原に地蔵の群れが置かれているのは確かに異様な光景ですね。
地元の観光協会の応援もあって続けているのだろうけど、たった一人の石屋さんの寄進とはオドロキ・・。
普通なら「教傳地蔵」の信者たちがお金を出して備えそうなものだけど、病気や縁結びの神様と違って「親不孝の戒め」では
手が出ないのかも知れない。
石ころが転がっているだけの河原にアクセントをつけている
ということなんでしょうか。

Posted by: 啓三 | 2008年09月12日 15:24

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