”仙台伝統野菜”を食べよう!=販売拠点「朝市・今庄青果」

「仙台っこ」タイアップ仙台再発見シリーズ NO. 2
仙台の”伝統野菜”を市民の食卓に甦らせようという取り組みが、4年ほど前から進められています。
生産者と直結したその販売拠点が仙台朝市の中にあります。(MAK)
タウン誌「仙台っこ」HP

「仙台朝市」の西端に

買い物客で賑わう仙台朝市の西端、東三番丁寄りの㈱今庄青果本店の店頭に、十一月の半ば頃になると紺地に白く「仙台伝統野菜」と染め抜いた幟が立ちます。
品揃えが整って、いよいよ宣伝販売がスタートする日です。県の担当者や生産者の人たちも店員さんにまじって、芭蕉菜の漬物や白菜、雪菜、からとり芋を具材にした味噌汁を道行く人々に勧めたり、一つひとつの特徴を説明したり、みな一生懸命です。
冬から初春にかけて、二月末あたりまでが伝統野菜の季節です。


新鮮野菜をところ狭しと並べている㈱今庄青果の朝市本店

小雨降るなか、今庄さんの店頭では仙台野菜を使った熱い味噌汁が配られていました。

 ただよう土の香り

一番人気の「仙台白菜」はかっては関東一円でも評価の高かった柔らかくて甘いすぐれものですが、輸送の際にキズがつきやすく病気に弱い欠点もあってこれまで姿を消していました。
葉の大きい「仙台芭蕉菜」は漬け菜に良く、霜に当ると甘味とホロ苦さが加わる「仙台雪菜」はおひたし、味噌汁の具、炒めものと幅広く使えます。
赤茎と呼ばれる葉柄を “ずいき”に仕立てる「からとり芋」や身が締まっていて甘味がある岩切産の「仙台曲がりねぎ」。
量産種の現代野菜に比べると姿かたちは劣るのですが、そこには仙台の土の香りがただよっています。


店内の一隅に作られた”伝統野菜”コーナー

無くしてはいらんねぇ

この取り組みは県の農業改良普及センターの「地元の食文化を継承しょう」という呼びかけから始まりました。
二十人あまりの生産農家が集まって「仙台伝統野菜生産振興会」(萱場哲男会長)が結成されたのですが、栽培が難しく、手間が掛かりすぎることもあって現在なお頑張っているのは七人だけになってしまったそうです。
でも、副会長の大友一雄さんはいいます。
「作るのも苦労。出来る量もわずか。儲かりはしないが、だからといって仙台の伝統を無くしてはいらんねぇ。」

生産振興会の大友副会長さんは何とか復活を軌道に乗せようと、販売開始の日にも立会いに来ていました。


シェフたちも注目!

販売の面でもまだカベがあります。生産量が少ないので青果市場に受け入れてもらえないのです。朝市、今庄さんでの産直販売だけが目下唯一の消費者との接点です。
「並べておけば売れるっていうものじゃないんです。お客さん一人ひとりに味の良さをご説明して白菜一個、雪菜一束を買っていただくのは八百屋商売にはなりませんが、ともかく皆さんに地場の伝統の味を知っていただけるようになるまで頑張ります。」と、今庄青果の若い庄子泰浩専務は意欲を燃やしています。
嬉しいことに、最近は市内のホテルやレストランのシェフたちが注目して、料理に取り入れてくれるようになってきたといいます。


店頭に立って仙台伝統野菜の宣伝販売に大奮闘!
今庄の庄子泰浩専務は真剣そのものです。


野菜本来の味がある

伝統野菜を自ら栽培しているという向山のイタリアレストラン「アルフィオーレ」、目黒浩敬シェフのお店を訪ねました。
「仙台白菜を生で食べたとき、なんでこんなに美味しいんだろうとビックリしました。」という目黒シェフ。
以来、自分の畑で仙台白菜、芭蕉菜、雪菜、地大根を栽培して、毎日の料理に使っています。
「伝統野菜の良さは一言でいえば、今の野菜が失ってしまっている野菜本来の味があるということです。お客さんにその素晴らしさを味わっていただきたい。」
目黒さんのお店では、伝統野菜 の味を十二分に引き出すメニューづくりが今日も進められています。


伝統野菜に惚れ込んでしまったという
「アルフィオーレ」の目黒オーナーシェフ。

野菜本来の味をトコトン生かしたシェフご自慢の一皿。

㈱今庄青果
本社:仙台市青葉区中央3-8-5
社長:庄子泰雄氏(昭和32年創業)
本店:TEL 022-227-9547
㈱今庄青果のホームページ

イタリアンレストラン「アルフィオーレ」
仙台市太白区向山2-2-1(鹿落坂上)
オーナーシェフ:目黒浩敬氏
TEL 022-263-7835(水曜定休)
「アルフィオーレ」のホームページ


2009年01月30日 09:37 | パーマリンク |TOPページへ   ▲上へ

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コメント (12)

こんばんは~♪
今庄青果店さんには伝統野菜コーナーも
設けているのですね。
朝市は余り行かないので、今度からは
伝統野菜の使い方も(仙台っこ)の中に
説明していますので、試して見ようかと
思っています。
いつも、たくさんの情報を
有難う御座いますm(__)m

Posted by: ミモザ | 2009年02月05日 22:28

吾朗:

伝統野菜を復活させるのはいいが、今の人はその良さを知らないわけだから、素材の特徴を生かした料理法も合わせてPRすべきだと思う。
県が”地元の食文化継承”を意図するものであれば、昔の郷土料理も復活させなければ意味がないのではないか。

Posted by: 吾朗 | 2009年02月01日 12:15

良夫:

伝統野菜の復活はいいけど「仙台長なす」はどうなったんだろう。
昔は”長なす漬け”が”笹蒲鉾”と並ぶ仙台土産だったのに、このごろは影が薄いような気がする。
生産がうまくいかないということなのかな?

Posted by: 良夫 | 2009年02月01日 09:41

GM:

仙台白菜というのはかって渡辺採種場が開発した松島2号のことだと思う。
まさに”白菜の王”といわれた時期があったはず。
復活は嬉しいが、生産性を上げる工夫をしないとまた農家が離れてしまうのではないかー。
量が少ないといって値段が高ければ消費者はついてこない。

Posted by: GM | 2009年01月31日 18:40

菅原:

朝市は安い食材というイメージがありますが、こういう取り組みもあるんですね。
地元の良いものを育てるというのは大変意義のあることだと思います。
今庄さんのお店にに今度行ってみます。

Posted by: 菅原 | 2009年01月31日 14:57

AN:

アルフィオーレさんはちょっと変わったお店ですが、手打ちのパスタが美味しいです。
好みの食材や味付け、パスタの好みをあらかじめ聞いた上で調理してくれます。
八木山に入る鹿落坂を上りきったところの左手、広瀬川沿いの小さなマンションの1階にありますよ。

Posted by: AN | 2009年01月31日 13:36

呉山人:

仙台白菜は確かにすぐれものだが、ブランドとして育てるなら県はもっと本腰を入れるべきではないか。
生産者がわずか7人では心元ないし、今庄青果一軒が孤軍奮闘しているだけでは仕方がない。
ラップに包むなどして輸送方法を改革して、インターネットを使って全国にPRするなどの工夫も必要。
東北人は良いものを沢山もちながら、PR下手のためにさっぱり大きく育てられないで来ている。
若い今庄専務らがフレッシュな感覚で、行政にどしどしアピールしていくことを期待したい。

Posted by: 呉山人 | 2009年01月31日 11:19

緑子:

イタリアレストランのシェフさんがおっしゃるように仙台白菜は柔らかくて甘味、風味があってとてもおいしいです。
子供の頃に食べたあの白菜の味がします。
そういえば最近の白菜は大きくて見栄えがいいですが、風味がなくなっていますね。
輸送中に傷まない工夫をすれば、全国ブランドとして販売が拡がるのではないでしょうか。

Posted by: 緑子 | 2009年01月31日 10:14

nana:

仙台の伝統野菜と聞くと不思議な感じですが、昔は全国でも有数の野菜産地だったそうですね。
掘り起こしてブランドを育てるのはいいことだと思います。
家庭に普及させるためには、一番美味しい食べ方、定番のお料理レシピを買う人たちに渡すのが良いのではないでしょうか。

Posted by: nana | 2009年01月31日 09:34

巴流:

仙台白菜は柔らかくて味が良いので、漬物や炒めものに向いていると思います。
雪菜のホロ苦さはベーコンなどお肉類によく合います。
からとり芋は粘りのある柔らかさと甘味がとても美味しいのですが、お店に出る量が少ないようですね。
岩切の曲がりネギはスーパーなどでも見かけますが、しっかりした身の固さと甘味が特徴だと思います。
地元のものの良さを知って大切にしましょう。

Posted by: 巴流 | 2009年01月31日 09:03

A.A:

シリーズ「NO2」となっていたから前の方も開けてみたが、「仙台っこ」という雑誌と共通記事を載せるということなんだね。
取材は「シニアカフェ」というわけかー。
昔取った杵柄とやらで、なんだか楽しそうだ。
それにしても仙台の伝統野菜なんて、一体なんで今頃とも思うけど、きっと流行の”地産地消”というやつなんだろう。
産地偽装の変なものばかり食わされていることを考えれば、安心で良い味のものなら文句なしだね。

Posted by: A.A | 2009年01月30日 21:27

栄治:

仙台市内にもまだ農家があるなんてオドロキ!
伝統野菜作りなんて採算は合わないに決まっているだろうに、頑張っているというのは立派々々。
われわれからすれば伝統はともかく、野菜本来の味とやらが実感できるものなら買う価値ありだと思う。
朝市は”安さ”だけが売りだと思っていたら、地産にこだわるいなせな心もあるんだね。

Posted by: 栄治 | 2009年01月30日 19:22

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